
麻酔や薬を使わない和痛分娩
今、麻酔を使った無痛分娩がもてはやされていますが、痛みが怖いというのは、皆さん同じだと思います。
ただ、麻酔を使って無痛分娩をすれば痛みがまったくないという訳ではありません。
人によっては麻酔が効きにくかったりしますし、夜間でスタッフが少ない場合にはできない場合も考えられます。
また、忘れてならないのが、無痛分娩の追加代金が高いという問題もあるようです。
『無事なお産を祈って授けられた、産婦と児に万が一のことがあっては一大事です。分娩の和痛は、少々足らなくても、絶対に安全なものでなければなりません。深夜の人手不足や疲れが重なった状態ともなれば、なおさらのことです。
安全と単純な操作で行える鎮痛法を求めて、1970年代に中国で学んだ針麻酔の実態が経穴鎮痛に催眠の効果が加わったものと知り、組み合わせることを考えました』
出典:「鍼灸と催眠療法の入門」飛松源治 2005年(95p)
これは産婦人科医の飛松先生の本の一文です。
飛松先生の他にも数々の産婦人科医の先生方が、出産に鍼灸を使った鍼鎮痛ができないか研究されていました。
今回『九州バースセンター』で行う和痛分娩は、産婦人科医の先生方が西洋医学の専門家でありながら、ママと赤ちゃんのために安全で、効果的にお産の痛みを軽減する方法を研究された書籍や論文を参考に開発されたメソッドです。
バースセンターでは麻酔や薬を使わない『和痛分娩』を2025年4月から開始します。

追加料金なしの鍼灸ケア
料金も和通分娩での追加料金はありません。
産前~分娩中~入院中まで、希望者には鍼灸を使ったケアが受けられます。
もともとバースセンターは、お産の痛みさえとれればお産が楽になるわけではないと考えています。
常にスタッフが寄り添いながら、心の不安を取り除き、無事に赤ちゃんがうまれるまでケアする必要があると考えています。
そのために今までも「アロマ」「吸い玉」「パルス治療器」「ホットパック」などを活用し、体をほぐしてきました。
今後、希望者にはこれまでのサービスに加えて、鍼通電治療器を使った『和通分娩』を開始いたします。
※鍼麻酔は実際の麻酔ではなく、無痛になるわけではありません。正しくは「鍼鎮痛」と言い、痛みを和らげる方法のひとつです。ただし、効果には個人差があり、すべての人に同じように効くわけではありません。
バースセンターの出産はアクティブバースが基本です
アクティブバースとは、妊婦が自由な姿勢で主体的にお産を進める方法です。立つ・座る・四つん這いなど楽な姿勢で分娩でき、痛みの軽減や分娩の進行を助けます。自然な出産を重視し、医療介入を最小限に抑えるのが特徴です。
自分が楽な姿勢で陣痛緩和をしていただくため、今回の通電は鍼と同程度の刺激を加えることができる鍼通電機に鍼ではなく心電図用のシールを使い、さらに安心してご利用いただけるように進めていく予定です。
途中刺激が足りない場合などは、患者様に確認しながら鍼やお灸の施術も取り入れていこうと思います。
50年の時を経てこれからまた新しい『和通分娩』の扉が開かれようとしています。
みなさんもぜひバースセンターの『和通分娩』で家族みんな笑顔で赤ちゃんをむかえてください。

